
ターゲットを絞って広告を配信する「ターゲティング広告」にデメリットはあるのか|種類、設定のポイントなども紹介
ターゲットを絞って広告を配信する「ターゲティング広告」は、オンライン、オフラインを問わず広告の効果を最大化するための重要な施策です。
自社の商品・サービスに対して興味・関心がありそうなユーザー属性を分析し、ターゲットを絞って広告を配信することでコンバージョンを獲得しやすい傾向があります。
ただし、ターゲット広告にはデメリットもあるため、事前に確認しましょう。
今回は、数多くの企業様のマーケティングをサポートしてきた埼玉の総合広告代理店、株式会社サムライが以下の項目をわかりやすく解説します。
このコラムのポイント |
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広告の効果を最大化するためのポイントがわかります。ぜひ、最後までごらんください。
目次
ターゲティング広告とは
ターゲティング広告とはユーザーの属性や行動履歴などを分析し、自社の商品・サービスに対して興味・関心がある層にターゲットを絞って広告を配信する手法のことを指します。
ここでは、ターゲティング広告のメリット・デメリット、リスティング広告との違いなどを紹介します。
メリット
ターゲティング広告には、以下のようなメリットがあります。
- コンバージョンにつながりやすい
- 費用対効果を高められる
- ブランディングしやすい
- リターゲティングが可能
自社の商品・サービスに興味・関心のあるユーザーにターゲットを絞って広告を配信することで、コンバージョン率を高めることができるのが、ターゲティング広告の大きなメリットです。
同時に、無駄な広告費を抑えることで費用対効果を高めることができます。
以下の記事でブランディングの使い方を確認できます。
>「ブランディング」の意味・確立したブランディングの使い方を簡単解説|ブランディングを図る手順
デメリット
ターゲティング広告には以下のようなデメリットもあるため、事前に確認しましょう。
- マーケティングの知識がないと運用が難しい
- ユーザーに不快感を与えることがある
ターゲットは市場や顧客の属性などにより絞り込まれますが、設定を間違えると機会損失につながることがあるため、マーケティングの知識が必要です。
「ターゲットの幅が広すぎる」「ターゲットが混在する」などの失敗をしないように慎重に検討しましょう。
リスティング広告との違い
ターゲティング広告が顧客の属性や行動履歴に基づいて配信されるのに対し、リスティング広告は顧客が検索エンジンでキーワードを検索した際に、検索結果ページに表示される広告です。
潜在顧客の掘り起こしを目的とするターゲティング広告に対し、リスティング広告は顕在顧客に直接アプローチする点が大きな違いです。
以下の記事で潜在顧客について確認できます。
>潜在顧客とは掘り起こしが必要な顧客|顕在顧客・見込み客との違い、マーケティングの手順など解説
セグメントとペルソナ設定の違い
マーケティング戦略の基本として挙げられるセグメント、ターゲティング、ペルソナ設定には以下のような違いがあります。
- セグメント:市場の中で区分けされた消費者層
- ターゲティング:セグメントされた市場から選択された具体的な想定顧客層
- ペルソナ設定:自社の商品・サービスに興味・関心があると考えられる仮想の人物像
埼玉県を中心とする関東エリアでターゲティング広告を検討中の方は、株式会社サムライにお問い合わせください。
ターゲティング広告の種類
ターゲティング広告には以下のような種類があります。
- オーディエンスターゲティング
- コンテンツターゲティング
- ジオターゲティング
- デバイスターゲティング
- 曜日・時間帯ターゲティング
それぞれ、見ていきましょう。
オーディエンスターゲティング
オーディエンスターゲティングとは、顧客の属性に基づき「人」をターゲティングする手法のことを指し、具体的には以下のような種類があります。
種類 | 概要 |
---|---|
カスタムセグメント | キーワードやURLなどを指定してそれらに関心があるオーディエンスを作成 |
データセグメント | 広告主が保有するユーザー情報に基づいたセグメント |
オーディエンスセグメント | 詳しいユーザー属性、アフィニティカテゴリによりセグメントする |
コンテンツターゲティング
コンテンツターゲティングとは、広告が配信されるサイトを指定する手法のことを指します。
広告の内容と関連性のあるサイトに広告を配信することで、関心の高いユーザーに効率的に訴求することができます。
ジオターゲティング
ジオターゲティングとは、インターネット上の位置情報に基づいて広告を配信する手法のことです。
特定のエリアに関心を持つユーザーにターゲットを絞ることでタイムリーな広告を配信することが可能です。
デバイスターゲティング
デバイスターゲティングとは、ユーザーが使用するデバイス(端末)を指定して広告を配信する手法のことを指します。
「スマートフォン」「パソコン」などのデバイスを指定することで、対象のデバイスが限定的な商品・サービスを効率的にアピールできるのがメリットです。
曜日・時間帯ターゲティング
曜日・時間帯ターゲティングとは、特定の曜日・時間帯に合わせて広告を配信する手法のことです。
例えば、以下のようにターゲットがアクションする可能性が高い時間帯に絞って広告を配信することで高い効果を期待できます。
- 主婦をターゲットにしたい:平日の11時~14時に配信する
- シニア層をターゲットにしたい:朝5時~9時に配信する など
広告の効果を最大化するためのターゲット設定のポイント
ターゲット設定を間違えると機会損失につながることもあるため、慎重に検討しましょう。
ここでは、広告の効果を最大化するためのターゲット設定のポイントを紹介します。
STP分析を実施する
STP分析を実施することでターゲット市場を明確化することができます。
STP分析とは、S(セグメンテーション)→T(ターゲティング)→P(ポジショニング)のプロセスで市場における自社の立ち位置を分析します。
- セグメンテーション:顧客やニーズなどの共通項によって市場を細分化する
- ターゲティング:細分化された市場からターゲットを選択する
- ポジショニング:市場調査を行い、自社の立ち位置を決定する
3C分析、6Rを用いてターゲットを絞る
STP分析と併用して「3C分析」「6R」などのフレームワークを活用することで、より詳細にターゲットを絞り込めます。
3C分析とは、顧客(Customer)、自社(Company)、競合他社(Competitor)の3つを軸にして市場を分析するフレームワークです。
6Rとは、以下の6つの項目を分析することを指します。
- Realistic scale(市場規模):市場規模を示す指標
- Rate of growth(成長性):市場の成長率を示す指標
- Rival(競合の状況):競合他社のシェア獲得の範囲を示す指標
- Rank(優先順位):ユーザーにとって自社の商品・サービスの優先度を示す指標
- Reach(到達可能性):ターゲットが実際に商品まで到達できるかを示す指標
- Response(測定可能性):効果測定ができるかを判断する指標
ペルソナ設定によりターゲットを明確化する
ペルソナ設定とは、架空のユーザーを具体的に設定することを指します。
例えば、「名前は○○、年齢は40才、男性の会社員、趣味は・・・」など年齢、性別、職業、趣味、価値観などの情報を含めた特定のユーザー像を設定することで、ユーザーに対するアプローチを考えやすくなります。
ターゲティング広告の運用方法
ターゲッティング広告の運用方法は、「自社運用」「代行運用」があります。
それぞれ、見ていきましょう。
自社運用
自社運用は、社内で担当者を選定して広告を運用することを指します。
「運用手数料がかからない」「ノウハウが蓄積される」などのメリットがある一方で、「運用に関する知識が必要」「人材育成コストがかかる」などのデメリットがあることに注意しましょう。
代行運用
代行運用とは、広告代理店に運用を依頼する方法のことを指します。
「運用の手間が省ける」「費用対効果を高められる」などのメリットがありますが、「運用手数料がかかる」「業者選定が難しい」などのデメリットに注意が必要です。
埼玉県を中心とする関東エリアでターゲティング広告の運用方法についてお悩みの方は、株式会社サムライにお問い合わせください。
まとめ
今回はターゲットを絞って広告を配信する「ターゲティング広告」のメリット・デメリットや種類、設定のポイントなどを紹介しました。
特に、ターゲットを設定する際はSTP分析、3C分析などの手法を用いて詳細な分析をすることで、配信する広告の費用対効果を高められます。
今回紹介した情報が、ターゲティング広告の運用についてお悩みの方の参考になれば幸いです。