Amazon Prime Video広告|出稿方法と運用ガイド

Amazon Prime Video(アマゾンプライムビデオ)は、日本国内で圧倒的な利用者数を誇る動画配信サービスです。2024年より日本でもPrime Video 広告の提供が本格的に開始され、多くのマーケティング担当者が新しい広告チャネルとして注目しています。
この記事では、Prime Videoに広告を出稿するための具体的な方法や費用、ターゲティング機能について詳しく解説します。
目次
Prime Video広告の概要
Prime Video 広告とは、Amazon Prime Videoで配信される映画やドラマ、バラエティ番組などのコンテンツ内で再生される動画広告のことです。
Amazon DSPによる広告配信
Amazon DSPとは、Amazonが保有する膨大な購買データや行動データを活用して、Amazon内外の広告枠を買い付けることができる広告運用プラットフォームです。
Prime Videoへの広告出稿は、原則としてこのAmazon DSPを通じて行われます。従来のテレビCMのような一律の配信ではなく、特定の属性や興味関心を持つユーザーに対して、精度の高いターゲティング配信ができる点が大きな特徴です。
広告が表示される主な配信面
Prime Video広告は、主に以下のタイミングで表示されます。
- プレロール広告 コンテンツの本編が始まる直前に流れる広告です。
- ミッドロール広告 コンテンツの再生途中に挿入される広告です。
これらの広告は、Fire TVなどのコネクテッドTV(CTV)だけでなく、スマートフォン、タブレット、PCなど、ユーザーがPrime Videoを視聴しているあらゆるデバイスで表示されます。
出稿に必要な費用と料金体系
Prime Video広告を検討する際、最も気になるのがコスト面です。ここでは料金体系と予算の目安について解説します。
最低出稿金額と予算の目安
Prime Video広告の最低出稿金額は、利用するプランや契約形態によって異なります。
- セルフサービス型 広告主や代理店が自ら運用を行う形式です。最低予算の制限は比較的緩やかですが、Amazon DSPのアカウント権限が必要です。
- マネージドサービス型 Amazonの担当者が運用をサポートする形式です。この場合、一般的に数百万円単位の最低出稿予算が求められる傾向にあります。
具体的な金額はキャンペーンの規模や時期によって変動するため、最新の情報を確認することが重要です。
CPM課金方式によるコスト算出
Prime Video広告の料金体系は、主にCPM(Cost Per Mille)方式が採用されています。
CPMとは、広告が1,000回表示されるごとに課金される仕組みのことです。動画広告の場合、視聴完了率やクリック率も重要な指標となりますが、基本となるコスト計算はインプレッション(表示回数)ベースで行われます。
Amazon独自のターゲティング機能

Amazon Prime Video広告の最大の強みは、Amazon.co.jpでの実購買データに基づいた強力なターゲティングです。
購買データを活用した属性指定
Amazonは、ユーザーが「実際に何を買ったか」「どのカテゴリーの商品を閲覧しているか」という精度の高いデータを保有しています。
- 購買履歴ターゲティング 特定のカテゴリーの商品を購入したことがあるユーザーや、自社ブランドの競合品を購入したユーザーに絞って広告を配信できます。
- デモグラフィック属性 年齢、性別、居住地域などの基本属性に加え、世帯年収などの推定データを用いた指定も可能です。
興味関心とライフスタイル分類
ユーザーの閲覧習慣や検索行動から、その人のライフスタイルを推測してターゲティングを行います。
- ライフスタイル・オーディエンス 「フィットネス愛好家」「子育て中の親」「ガジェット好き」など、特定のライフスタイルを持つ層をターゲットにします。
- インマーケット・オーディエンス 現在、特定のカテゴリーの商品を積極的に探している(購入検討段階にある)ユーザーに対して、効果的にアプローチできます。
広告フォーマットと入稿規定
広告をスムーズに出稿するためには、Amazonが定める入稿規定を遵守したクリエイティブを用意する必要があります。
動画素材の長さとファイル形式
Prime Video広告で一般的に使用される動画の長さは以下の通りです。
- 15秒
- 30秒
一部の枠では60秒などの長尺も可能ですが、ユーザーの視聴体験を損なわない15秒または30秒が推奨されます。ファイル形式は、一般的にMP4やMOVが指定されます。
推奨される解像度とアスペクト比
テレビの大画面で視聴されることも多いため、高画質な素材が求められます。
- アスペクト比 16:9(横長)が基本です。
- 解像度 1920 x 1080(フルHD)以上が推奨されます。
- ビットレート 高品質な再生を維持するため、一定以上のビットレート(例:15Mbps以上)が推奨されることが多いです。
出稿方法と配信開始までの手順
実際にPrime Video広告を配信するまでの具体的なステップを解説します。
Amazon DSPアカウント開設の手順
まずは、広告配信の基盤となるAmazon DSPの利用環境を整える必要があります。
- Amazon広告への問い合わせ 公式サイトから問い合わせを行い、アカウント開設の相談をします。
- 代理店への依頼 自社でアカウントを持たない場合は、Amazon DSPの運用資格を持つ広告代理店を通じて出稿するのが一般的です。
- 契約とアカウント発行 審査を経て、管理画面へのアクセス権限が付与されます。
キャンペーン作成と入稿作業
アカウントの準備ができたら、管理画面からキャンペーンを設定します。
- キャンペーン設定 配信期間、総予算、ターゲティング条件(オーディエンス)を設定します。
- クリエイティブの入稿 規定に沿った動画ファイルをアップロードし、リンク先URL(Amazon内の商品ページやブランドストアなど)を設定します。
審査完了から配信開始のタイムライン
入稿した広告は、Amazon側による審査が行われます。
- 審査期間 通常、2〜3営業日程度かかりますが、内容によっては修正を求められる場合もあります。
- 配信開始 審査を通過し、設定した開始日時になると広告の配信がスタートします。余裕を持って、配信開始の1〜2週間前には入稿を完了させておくのが理想的です。
運用を成功させるためのポイント

広告を出して終わりではなく、効果を最大化するための運用が不可欠です。
広告表示頻度の最適化管理
フリークエンシーとは、同一ユーザーに対して広告が表示される回数のことです。
Prime Video広告では、同じユーザーに何度も同じ広告を見せすぎると、ブランドへの嫌悪感を抱かせるリスクがあります。Amazon DSPの機能を活用し、1ユーザーあたりの接触回数を適切に制限(フリークエンシーキャップの設定)することが、費用対効果を高めるコツです。
適切なオーディエンスの選択手法
ターゲットを絞り込みすぎると配信ボリュームが不足し、広げすぎると無駄なコストが発生します。
成功のためのオーディエンス戦略
- ファネルに応じた使い分け 認知拡大が目的なら「ライフスタイル」、獲得重視なら「インマーケット」や「購買履歴」を活用します。
- 類似オーディエンスの活用 自社商品を購入したユーザーと行動特性が似ている層へ拡張配信することで、新規顧客の効率的な獲得が期待できます。
まとめ
Prime Video 広告は、Amazonの膨大なデータを活用して、質の高い視聴体験の中に自社ブランドを差し込める非常に強力なツールです。
出稿にはAmazon DSPの利用が必須であり、適切なターゲティング設定と入稿規定の遵守が成功の鍵となります。まずは自社のターゲットがどのような購買行動を取っているかを分析し、最適なオーディエンス設定から始めてみましょう。
(参考:https://advertising.amazon.com/ja-jp/solutions/products/streaming-tv-ads)
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